日本語フリーフォントをWebフォントで使うのは実は結構大変なこと!?

投稿日 2025/05/10

日本語のフリーフォントって、本当にたくさんあって嬉しいですよね。
お気に入りのフォントを自分のWebサイト(ブログとか)で使いたいと思うのは自然なことだと思います。
でも、Webフォントとして使う場合は、いくつか注意しておきたいことがあるんです。

容量についてはサブセット化や通信速度が速くなったり、新しい形式(woff、woff2)が出てきたおかげで、前ほど気にしなくても大丈夫になってきたみたいですが、ライセンスに関しては「サブセット化は加工にあたる」、「ネット上に公開することは再配布にあたる」といった見解もあるようなので、ここは気をつけないといけません。

ここらへんを明確にしてあるフリーフォントのライセンスって意外と少ないのよね。
まあ本来はローカルな環境で使うこと前提でしょうからしょうがないのかな。

《Webフォントの利点》
Webフォントを使うと、どんな人のパソコンやスマートフォンから見ても、あなたが選んだ素敵なフォントで表示されます。デザインが思い通りになるし、Webサイト全体の印象もグッと良くなります。

つまり、こういうことよ。

このフォントは、加工、再配布OKな手書き風フォント『851手書き雑フォント』

珈琲、翔、苺、鬱は書けるかな?

ワァ─o(´・∀・`)o─ィ♪

昔、WordPressに手書き風フォントを画像で出力してくれるプラグインがあったのを思い出して、それっぽいことをやってみた。
ちょっとしたアクセントのような感じで使うのが好きだったんですよ。
Webフォントを使えばテキストで似たようなことが簡単に再現できちゃうんですね。


【Geminiさんにサブセット化のことをまとめてもらいました。】
Webサイトの表示速度向上に役立つ日本語フリーフォントのサブセット化ですが、利用する際にはライセンスへの注意が不可欠です。
なぜなら、ライセンスによってはサブセット化が禁止されていたり、特別な条件が付いている場合があるからです。

《サブセット化について》
サブセット化とは、フォントファイルに含まれる文字の中から、実際にWebサイトで使用する文字だけを抽出してフォントファイルを軽量化する技術です。
これにより、Webページの表示速度を向上させることができます。


サブセット化に関する主なライセンス上の問題点

  1. サブセット化の禁止
    明示的な禁止:ライセンスにおいて、フォントファイルの変更や派生行為が明確に禁じられている場合、サブセット化はファイル変更と解釈され、禁止されます。

    派生物の制限:新しいフォント(派生物)の作成や配布がライセンスで制限されている場合、サブセット化されたフォントも派生物と見なされることがあります。

  2. 再配布に関する制限
    再配布の禁止:多くのフリーフォントライセンスでは、フォントファイルそのものの再配布が禁じられています。サブセット化したファイルも、ライセンスによっては再配布と見なされる可能性があります。特に、Webフォントとしてサーバーにアップロードし、Webサイトを通じて間接的に配布する行為が再配布に該当するかどうかは、個々のライセンスによって判断が異なります。

    埋め込みの制限:Webフォントとしての利用自体は許可されていても、サブセット化したフォントファイルの配布は明示的に禁止されているケースもあります。

  3. 著作権表示とライセンス情報の継承
    著作権表示の維持:サブセット化を行った場合でも、元のフォントに付随する著作権表示やライセンス情報を削除したり、変更したりすることはできません。サブセット化したファイルにも、元の情報を正確に明記する必要があります。

    ライセンスの継承:サブセット化で作成したファイルにも、元のフォントのライセンスが適用されます。元のライセンス条件を遵守する必要があります。

  4. 商用利用の制限
    商用利用の可否:フリーフォントの中には、個人利用は無償である一方で、商用利用には料金が発生したり、特定のクレジット表記が必要となる場合があります。商用Webサイトでサブセット化したフォントを使用する際には、元のフォントの商用利用に関する規定を必ず確認し、遵守する必要があります。

  5. ライセンス条項の解釈の曖昧さ
    サブセット化の定義:ライセンスによっては、「改変」や「派生」の定義が曖昧で、サブセット化が該当するか判断しにくいことがあります。

    Webフォントとしての利用:近年登場したWebフォントとしての利用が、ライセンスで明確に書かれていない場合があります。

対策と注意点

  • ライセンス条項を熟読: 使用するフリーフォントのライセンスを必ず詳しく確認し、サブセット化やWebフォントとしての利用に関する記述があるか確認してください。
  • FAQや問い合わせ: 配布サイトのFAQや、作者への問い合わせでサブセット化に関する疑問を解消しましょう。
  • 明確な許可を得る: ライセンス条項で不明な場合は、作者に直接連絡して許可を得ることを検討してください。
  • 代替フォントの検討: サブセット化が許可されていない場合や、ライセンスに不安がある場合は、他のフリーフォントや商用フォントの利用を考えましょう。
  • ライセンス管理ツール: 複数のフォントを使用する場合は、ライセンス管理ツールで情報を適切に管理することが重要です。

まとめ

日本語フリーフォントのサブセット化は、Webサイトの表示速度向上に貢献する一方で、予期せぬライセンス上の問題を引き起こす可能性があります。特に、変更や再配布を禁じるライセンスでは、サブセット化が違反となる可能性があります。フォントを利用する前に必ずライセンスをよく確認し、不明な点は作者に問い合わせるなどして、適切に利用しましょう。安易な判断は、後々法的な問題に発展する可能性もあるため、慎重な対応が求められます。


フリーフォントだからといって、気軽にWebフォントで使うのは危ないのですね。
どうしても使いたいフォントがあって、ライセンスを読んでも不明瞭だったら、作者さんに問い合わせるのが一番の近道かもしれません。


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