熱中症の予防だからと「経口補水液」を飲むのは間違い

投稿日 2025/07/06

熱中症の予防だからと「経口補水液」を飲むのは間違い

え、そうなの?!熱中症予防に「経口補水液」って実は間違いってホント?

うだるような暑さが続く今日この頃、みなさん熱中症対策はバッチリですか?

「熱中症予防には水分補給が大事!」ってよく聞きますよね。
そして、コンビニやドラッグストアでよく見かけるのが「経口補水液」
なんだか体に良さそうだし、予防のために飲んでるよ〜って方も多いかもしれません。

でも、ちょっと待った!
実は、「熱中症予防に経口補水液を飲むのは間違い」なんて話も耳にするんです。
「えー?!そうなの?!」って思ったあなた、ご安心ください。

今回は、その理由と、じゃあ一体どんな時に経口補水液を飲むのが正解なのか、分かりやすくお話ししていきますね!

なぜ「予防に経口補水液は間違い」と言われるの?

この話、ちょっと語弊があるかもしれませんが、結論から言うと「健康な人が普段の熱中症予防に毎日飲むものじゃないよ!」という意味合いが強いんです。

理由を2つ、ご紹介しますね。

1. 普段の予防なら、お水や普通の飲み物で十分!

熱中症の予防で一番大切なのは、喉が渇く前にこまめに水分を摂ることと、汗で失われちゃう塩分をしっかり補給することです。
  • 水分は、お水やお茶でOK!
    カフェインが少ない麦茶や水で、のどを潤してあげましょう。

  • 塩分は、スポーツドリンクや塩飴、いつもの食事で補給!
    「汗かいたな〜」って時は、スポーツドリンクや塩飴をパクリ。お漬物や梅干しなど、食事から塩分を摂るのもいいですね。

普段、ちょっと汗をかいたくらいなら、特別な経口補水液じゃなくても、いつもの飲み物と食事で十分、熱中症を予防できるんですよ。

2. 経口補水液は「緊急時のスペシャルドリンク」なんです!

経口補水液って、実はとっても特別な飲み物。水だけじゃなく、ブドウ糖やナトリウム、カリウムといった「電解質」が、体が一番吸収しやすいバランスで入っているんです。

これって、例えるなら「体の点滴」みたいなもの。
下痢や嘔吐、高熱などで体がひどく脱水状態になっちゃった時や、マラソンなどのめちゃくちゃ激しい運動で、もうヘトヘト…っていう時に、素早く体に必要な水分と電解質を届けてくれる、「いざという時のレスキューアイテム」なんです。

だから、普段からゴクゴク飲むっていうよりは、「困った時のお助けドリンク」として覚えておくといいでしょう。

じゃあ、どんな時に経口補水液を飲むべきなの?

「スペシャルドリンク」と言われると、いつ飲めばいいのか迷っちゃいますよね。経口補水液が本領を発揮するのは、こんな時です。
  • 「あれ、もしかして脱水かも…?」と感じた時
    めまいがする、体がだるい、吐き気がする、いつもより汗が出ていない…なんて症状がある時は、体から水分が足りなくなっているサインかもしれません。

  • 下痢や嘔吐が止まらない時
    風邪や食あたりで下痢や嘔吐が続くと、体からたくさんの水分と電解質が失われてしまいます。そんな時に、素早く補給するのに役立ちます。

  • 炎天下での激しい運動や作業で、ヘトヘトになった時
    運動会や部活動で長時間外にいたり、農作業や屋外での仕事で大量に汗をかき、もうフラフラ…そんな時は、普通のスポーツドリンクでは間に合わないことも。

  • 体調が悪くて、食事がまともに摂れない時
    食欲がない時でも、経口補水液なら最低限の水分と電解質を補給できます。


賢く水分補給して、夏を乗り切ろう!

「熱中症予防に経口補水液を飲むのは間違い」という話は、決して経口補水液が悪い飲み物だということではありません。

「普段の予防は、お水や麦茶、普通のスポーツドリンクで十分!でも、体調が悪い時や、ひどく汗をかいてしまった時は、経口補水液が心強い味方になるよ!」

と覚えておくといいですね。

今年の夏も暑くなりそうですが、状況に合わせて上手に水分補給を選んで、元気に乗り切りましょうね!
熱中症予防に「経口補水液」を飲んではいけない!消費者庁が注意喚起
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【読売新聞】猛暑日や真夏日が続くなか、熱中症対策にこまめな水分補給は欠かせません。しかし、脱水症に用いられる飲料「経口補水液」について、消費者庁は「スポーツドリンクのように普段の水分補給として飲むものではない」と注意を呼びかけていま
https://www.yomiuri.co.jp/otekomachi/20250630-OYT8T50125/


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